イル・デ・パン島



〜3日目〜2012年2月2日

3日目は『南太平洋の宝石』と呼ばれるイル・デ・パン島へ、しか〜しサイクロンの影響なのか朝から生憎の雨(T_T)
それでもコアなウベア島よりも人気なのかイル・デ・パン行きの飛行機は日本人でイッパイ、その中で同じツアーに居合わせたのは4組、60代の熟年カップルと新婚カップルと男性1人と私たち、総勢7名である
イル・デ・パン島までは約25分、晴れていればさぞかし絶景な空撮映像が撮れるハズで、ビデオもバッチリ準備したのに・・・(泣
9時過ぎムエ空港到着、かすかな望みは叶わずイル・デ・パンも雨。。。迎えてくれた現地ガイドはジョンと云う日本語が達者なフランス人の青年、送迎バスに乗り込みツアー内容を説明されながら出発したが、雨のため予定の「バニラ園見学」は早速中止となり、オロ湾へ向かう
天然のプールと云われる「ピッシンヌ・ナチュレ」ヘは川を渡りジャングルの中を抜け結構な距離を歩く、着替えたりする場所は無いので荷物は車の中へ置き、無料レンタルのマスクとスノーケルと貴重品だけを持って雨の中をいざ出発〜♪ 傘の無い私たちは「どうせ海に入って濡れるのだから・・」とこの時はあまり深く考えずにいたのだが・・・
30分近く歩いてようやくピッシンヌ・ナチュレに到着、、あぁ、、晴れていればさぞかし綺麗なんだろうなぁ・・・orz
(晴れていれば…の景色はこちら↓・・16枚あります)
ピッシンヌ・ナチュレ
このピッシンヌ・ナチュレの写真はトリップアドバイザーから無料提供されています

天気が良ければシートを広げるところだが、TDR夏イベント用ビニールザックの口をぎゅっと絞り、合羽を着て傘を差してる荷物番のジョンに託す(-_-;)
雨とうねりとで水中も濁ってる、、それでも小悪魔は新しく買った防水デジカメで子供のように(実はガキなんだが…)楽しそうに魚を追う・・
サンゴの岩棚にあったシャコガイたち、、密集してる様は圧巻だった、、ううう、、欲しいぞ(≧∇≦)
テリトリーを荒らされるのが大嫌いなスズメダイはカメラを向けると噛みついて威嚇
潮の流れは結構強く足ひれが無いため油断すると川の方向へ流されそうになる、、「ヤバいなぁ・・」とは思っていたのだが、普段は「天然のプール」と云われるほど滅多に荒れることなど無いはずなのに、この日はあろうことか外海のうねりが岩礁を超え津波となって川を遡ってきた!ピギャ〜〜Σ(T◇T) 50cm程の津波はあれよあれよと云う間に物凄い勢いで迫ってくる!!!ガイドからは「サンゴの上には乗らないよう」云われていたが、「このままでは流される!!」と咄嗟に岩サンゴの棚に登り小悪魔と2人カラダを支え合ってどうにか波の過ぎ去るのを耐えたが、足元を掬われる波の勢いにマジで怖かった、、、(T◇T)

そんなこともあり、集合時間まではまだたっぷり時間があったが、余りの寒さに他のツアー客もビーチに上がり、早々に此処を引き上げることに・・・
冷え症の私は手先も唇も紫色に変色しほぼチアノーゼ状態、、ガタガタ震えていると60代カップルのオバアちゃまが「貴女震えてるわよ!!」と傘を差しかけて下さった、、、雨に当れば更に体温が下がり危険なのでご厚意に甘えて車のところまで傘に入れていただく・・・
ようやく車まで戻ったが、濡れた水着のままではバスに乗れないと云われ,、雨の中、屋根だけの小屋の軒下で着替える、、着替えると云っても囲いも何も無く男女一緒(T◇T)  バスタオルを巻いて何とか着替えたが、女性陣は大変だった(-_-;)

ランチは「ル レド コジュー」というホテルにて・・
イル・デ・パンの名産ロブスター 良く冷えた白ワインがお出迎え、、、寒いよ〜(;∇;)
形から察するに「マヒマヒ」と思われるソテー
雨はますます激しくなり風も強く唸りをあげている、、、午後の観光は2大人気のビーチでのスノーケリング予定なのに(T_T) 外に出たく無いが此処に居ても仕方ないのでとりあえず出発する
 キリスト像をメラネシアの神像が取り囲む『サン・モーリスの記念碑』、、濡れたく無いのでバスの中から撮影(-_-)
ピローグという帆掛け舟
右のガイドブック表紙にも掲載されてる有名な『パオの教会』…昨年のサイクロンで屋根がぶっ飛んだそうなΣ( ̄□ ̄);
重い空気が漂うバス車内・・・
絵葉書のような風景の入り江…のハズの『カヌメラ湾』
 カヌメラ・ビーチ

 イル・デ・パンで最も美しいと云われるクト・ビーチ、、世界一美しいと云われる「砂」を拾いたかったけどバスから降りられず..orz)
カヌメラ湾とクト・ビーチは右写真の道路を挟んで両側に位置している、、、30分の自由時間を貰ったのでジョンに傘を借り散歩ついでに近くのホテルまでトイレを借りに行く・・・orz

14:30、再びホテル「コジュー」に戻ってティータイム、、、
ホテルスタッフから全員に花冠のサービスがあり、沈み込んでいた一同の気分が一瞬和む( ̄∇ ̄)

シャワーを浴びて着替えることも可能だったが、別棟のトイレに行くのも勇気が必要なほどになってきた雨に、せっかく着替えてもまたびしょ濡れになってしまいそうで着替えるのは止めておく、居合わせたツアー客同士お互いの情報交換も出し尽くし、出されていたコーヒーも紅茶も飲み尽くし、、それ以上することもないまま全員の気持ちはますます沈んでいく・・・
雨脚はますます激しくなり、とても飛行機が飛ぶとは思えない状況に・・だが、ヌメアからこちらへの飛行機が飛ぶか飛ばないのかがハッキリしないことには、こちらから帰る便の欠航も決定しないそうで、一同は儚い望みを託して17時過ぎ空港へ向かう・・・(T_T)
 17:50、イル・デ・パンのオロ空港着
もうこれ絶対に飛行機飛ばないでしょ!?っていうくらいの暴風雨の中、空港内で待つこと2時間、ヌメアからの飛行機が途中引き返したとのことで18:50過ぎようやく帰路便は欠航と決定された。。。イル・デ・パンに宿泊していた先客たちは荷物を抱えて再びホテルに引き返すが、日帰りの私たちは文字通り「着の身着のまま」・・先客から「日帰りの人たち可哀想〜」とヒソヒソ言葉が投げかけられるなか「可哀想でしょう??(泣」と訴えながら、先ほどのホテル「ル レド コジュー」ヘ引き返す・・・


それからが大変だった、、天候による欠航のため宿泊に関しての航空会社からの補償は無い、自腹である、だがホテル側の厚意で朝食付きで通常29,000cfpのビーチバンガローを13,900cfpで提供してくれるという、更に翌日分のオプショナルツアーのキャンセル等で文字通りジョンも私たちゲストも「てんやわんやの騒ぎ」となった!!!

ジョンは着の身着のままである私たちを配慮して「衣服が濡れてしまうからコテージには夕食の後で案内する」と云ってくれたが、「こんな天候なのでとりあえず今のうちにコテージに案内したい」というホテルスタッフの要望で、暴風雨の中全員合同で順番にコテージに案内されることになったが、1組目のコテージに辿り着くだけでずぶ濡れ、、こんなことなら水着に着替えて服を濡らさなければヨカッタと思ったが後の祭り、、、せっかく乾いていたTシャツも羽織っていたバスタオルも水が滴るほどずぶ濡れになってしまった(T_T)、、更にあろうことか一番最後に案内された私たちのコテージは吹きこんだと思われる雨水で床が水浸し、入るなりスタッフが「オーマイガー」と叫ぶほど(;_;)、、「すぐに部屋を変えるから待ってて」と云われ、震えながらスタッフの到着を待つ・・

ほどなくして隣の別コテージに移ったのだが、エアコンの温度設定を最高に上げても暖房など無縁の南国で果たして暖かくなるのか??
とりあえずバスタオルを捲いて暖をとっていると、「お宅の前の街灯が消えていてレストランまでの道が危険だから」とスタッフの女性が迎えに来た、見ると彼女は傘も差さずおパンツまで透けて見えるような状態であったが、宿泊客のために裸足で迎えに来ていた、、彼女に付いてレストランに到着すると、ずぶ濡れの彼女はすぐさま私達のためにバスタオルとバスローブを持ってきてくれた、、しずくが滴るほどの私たちはそれがどんなに嬉しかったことか・・後から知ったことだが、彼女はこのホテルのオーナーの娘さんだったらしい・・

用意出来る食事はステーキのセットしかないと云われ肉の焼き方を聞かれたが、出てきたのはカリカリに火が通った薄い肉だった、それでも付け合わせのグラタンもステーキのバターソースもデザートも美味しかったし、私たち以外にも多くの客を抱える中、あるだけの素材で食事を用意してくれたことが嬉しかった、、そして、もうこうなったら飲むしか無い!と頼んだ赤ワインもフルボディで激旨かった・・ので寝酒用にもう1本貰う・・( ̄∇ ̄)b
部屋に戻ってシャワーを浴びるが、アメニティは石鹸しかなく化粧も落ちないまま・・それでも熱いシャワーを浴びられるシアワセに心もカラダもほどけていく。。。
天蓋の付いたベッドやムーディなライト、、ハネムーナーにはこの上なくピッタリなお部屋・・・

下着は使い捨ての紙製のパンツを持っていたのは幸いだった、、だが一番困ったのはコンタクトレンズ・・使い捨てなので外して捨てれば良いのだが、まさかの出来ごとに予備もメガネも持ってきてない、、コンタクトをしたまま寝るわけにも行かず泣く泣く外したが、万が一のために外したコンタクトに目薬を垂らしておいたら翌朝その中で虫が死んでいた..( ̄◇ ̄);


窓の外では雨風が唸りをあげている。。、明日はダイビング・ツアーを申し込んであるのに・・・orz

さて、果たして私たちは無事にヌメアまで帰り着くことが出来るのでしょうか〜(T◇T)・・・


〜4日目(2/3)へつづく〜

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